私は、旅が好きです。そして、旅には、さまざまな形があっていい、と思っています。
海外を訪れることもあれば、国内にある場所に行ってみることもあります。
たとえば、数時間だけ、地元をめぐるものだって、それはそれで小さな旅です。
ぽっかりと空白の時間ができたので、どこかへ行ってみようと思いました。
でも、旅が好きな自分だって、面倒だなぁ、やめとこうかなぁ、お金もったいないなぁ、どっか行ったって何もないかもしれないなぁ、とか、弱気になることだって、当然あります。
そんなとき、作家・伊集院静さんのこの言葉を思い出します。
「旅に出なさい。どこへ向かってもいいから、旅をしなさい。
世界は君や、あなたが思っているほど、退屈なところではない」
(引用:伊集院静「大人の流儀」)
地下鉄の1日乗車券を買ってみました。720円。
これは、ただ単にフリーパスになるだけでなく、「心のフリーパス」のような役割をも果たし、
一時的にでも、お金の雑念や束縛から自由になることができます。
地下鉄にのって、行けるところまで行ってみました。
上永谷駅は、友人が住む街で、名前は知っていたけど、訪れたことがなかった場所。
菅原道真公につながるという、由緒正しい「永谷天満宮」という神社がありました。
なるほど、だから地名が「永谷」なのか。
立場駅は、住宅街にぽつんとあるような駅で、イトーヨーカドーがある他は、これといって何かがある場所ではありませんでした。でも、何もないことの中に、身を置いてみることも面白いものです。発見。
終点の湘南台駅は、ターミナル駅で、2つの私鉄と接続していました。
駅構内では、大学生たちが、シリア難民を救う募金を呼びかけていたことが、妙に新鮮に映りました。
日が暮れて、地元に帰ると途中の電車の中、母校である高校の弓道部員を見かけました。
部活ジャージの背中に書かれた「第58期」という数字。
自分は何期だったっけと思い出して、引き算をしてみました。
その数字は、高校を卒業してから、経過した年数であり、遠回りしながら、ちゃんと歩んできた軌跡。

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